
名前が似ているので、整体院と整骨院はよく混同されてしまいがちです。中には同じようなものだと気まぐれで両方へ行く人も少なくありません。しかし、整体院と整骨院とは全く別のものです。ですから、整骨院では施術できるが、整体院では施術できないというケースもよくあります。両者の違いをまとめてみましょう。
「整体院」の治療は漢字そのままで、主に「体を整える」というイメージです。肩こりや腰痛の原因となる骨盤や背骨の歪みを整え、それに起因するトラブルを予防する、痛みの回復の手助けをする、などが整体でできるケアです。また、血流や筋肉をほぐし冷えの改善やダイエットにつながるケアも受けることも可能です。怪我や明らかに資格者が施術する必要のある骨のダメージや関節などのトラブルの場合は、整体で施術したり治療したりはできません。また、整体での施術の場合には保険が適用されることがありません。
「整骨院」は、筋低周波の電流を流すなどの医療機器が導入されていることが多いです。痛みに対して直接アプローチして回復を促す施術をすることが可能です。昔から整骨院は、別名「ほねつぎ」とも呼ばれており、脱臼の治療ができるのも整体院との大きな違いです。また、骨折や捻挫のリハビリなど、整体院より医療行為に近い施術ができるのが特徴です。場合によっては健康保険が適用されることもあります。交通事故による怪我等でも、整骨院で治療を受けることができ、こういった場合は自賠責保険が適用となります。