生理前

生理前に足の浮腫の原因とは?

足のむくみ、原因は「うっ血」

足のむくみが気になるという女性はたくさんいます。足がむくむと、ふくらはぎがパンパンになって靴がきつくなったり、場合によっては朝履けていた靴が夕方には履けないという事態にもなりかねません。生理前には特に足がむくみやすくなるという人は多いのですが、その原因は知っていますか?

足のむくみの原因や解消法を知る前に、まずは足がむくむメカニズムを知ることが必要です。全身を流れる血液は、ポンプの役割りをしている心臓から送り出され、全身を回って再び心臓へ戻ってきます。この時、足に送り出された血液が心臓へ戻るためには、重力に逆らって血液は下から上へと昇らなければいけません。上から下に流れる場合と比べると、下から上へと重力に逆らう場合には、より多くの力が必要です。

足から心臓へ戻る際にポンプの役割りをしているのは、足の筋肉です。足を良く動かす人なら、下半身の血液の流れがスムーズですし、運動不足などで足をあまり動かさない人は、足のポンプ力が弱くなる傾向にあります。足のポンプ力が弱いと、足の血液は心臓まで戻ることができず、下半身に停滞しやすくなります。それが、むくみのメカニズムです。

生理前には、全身の血液が子宮へ優先的に送られます。そのため、普段から血行不良の人だと、生理前の時期には血液不良による影響を受けやすくなります。血行不良になると、全身の筋肉へ十分な酸素や栄養素が行き届きづらくなるため、筋肉が硬くなり、それが足ポンプの作用を鈍らせてしまいます。

生理前に足がむくむ原因は?

生理前に足がむくむ症状は、上記に述べた血行不良以外にも、原因はいくつかあります。

ホルモンや自律神経のバランス

1つ目の原因は、ホルモンや自律神経がバランスを崩してしまうことが挙げられます。生理と関係する女性ホルモンには、卵胞ホルモンと黄体ホルモンとがあります。卵胞ホルモンは、生理から排卵日まで優勢に分泌されるもので、排卵日から次の生理までは黄体ホルモンの分泌が優勢となります。黄体ホルモンには、自律神経やホルモンのバランスを崩す作用があるため、このホルモンが活発に分泌される生理前には、体内環境が崩れやすくなってしまうのです。体内環境が崩れると、体が水分をより多くため込もうとして水分量が多くなり、それが下半身に溜まってうっ血によるむくみを引き起こしやすくなります。

食生活

2つ目の原因には、食生活があります。コンビニやスーパーでお惣菜を購入することが多い人、ファストフードやレストランでの外食が多い人は、普段の食生活の中で塩分を取り過ぎている可能性があります。塩分を取り過ぎると、血液は塩分濃度を薄めようと、より多くの水分を血液中に溜めこもうと作用します。それらの水分が、毎日の生活の中で受ける重力によって下半身に溜まりやすくなり、むくみの原因となります。

そして、ビタミンやミネラルの中には、利尿作用を持つ成分もあります。食生活が偏っていると、カリウムなど利尿作用を持つ栄養成分が体内で不足しやすくなります。そうすると、体内に溜めこんだ水分がなかなか排出されません。体内の水分量が多くなると、重力による下半身のうっ血が起こりやすくなります。

疾病

3つ目の原因は、疾病です。例えば、甲状腺機能低下症や腎臓疾患などは、初期の頃にはほとんど自覚症状が出ないことが多いものです。しかし、生理前になって免疫力が低下すると、普段は気づかない症状が強く出て、自覚できる場合があります。生理前にしか症状が現れないと、ついつい生理による影響だと思い込んでしまいやすいのですが、疾病によって引き起こされているむくみは、時間の経過とともにどんどんひどくなるという特徴があります。

生理前のむくみが、月経前症候群など一時的なものなのか、それとも疾病が原因で病院に行くべきものなのかは、むくみを見ただけでは判断することは難しいでしょう。生理が終わってもむくみがずっと続く場合や、安静にしているのにむくみがひどい場合などは、もしかしたら疾病によって引き起こされているむくみの可能性が考えられます。放置していても自然治癒できるわけではないので、速やかに病院を受診することをおすすめします。早期発見ができれば、早期治療が可能です。

足のツラいむくみ、解消法はある?

生理前の足のツラいむくみを改善したり軽減する方法はたくさんあり、毎日の生活習慣として取り入れるのが良い方法もあれば、むくみがツラい時に即効で効果のある方法もあります。

下半身の血行を良くする

1つ目の方法は、下半身の血行を良くしてあげるというものです。運動をしても良いですし、日常生活の中で意識して足を動かすだけでも、血行改善という点では大きな効果が期待できます。例えば、デスクワークやパソコンワークで長時間ずっと座りっぱなしの人は、1時間に1回ぐらいは立ち上がり、少し歩いたりアキレス腱を伸ばしてあげるだけでも、血行は良くなります。

足を組む習慣をやめる

2つ目は、座った時に足を組む習慣をやめるという方法です。足を閉じた状態でずっと座っているのはキツイため、どうしても足を組んでしまう習慣がある人はたくさんいます。しかし、足を組むと血行が悪くなり、むくみやすい足になってしまいます。もしも足を組みたい場合には、ずっと同じ側の足を組むのではなく、こまめに足を入れ替えてあげると良いでしょう。

塩分の摂取を控える

3つ目は、塩分の摂取を控えるという点です。生理前でもそうでなくても、塩分を多くとると、体内の水分量は多くなります。これは、体の自然な生理現象なので、止めることはできません。水分量が多くなればなるほど足はむくみやすくなるので、むくみを改善する対策方法なら、水分量を多くする原因となる塩分の摂取を控えればよいということです。

塩分は、塩辛い食べ物だけに含まれているわけではありません。加工食品や外食には多く含まれていますし、スナック菓子などにも多く含まれているので注意が必要です。

利尿作用を持つ食材を食べる

4つ目は、体内の水分を排出する利尿作用を持つ食材を積極的に食べるという方法です。食材から摂取できる栄養成分の中でも、カリウムには高い利尿作用があります。カリウムを多く含むトマトやカボチャ、ジャガイモなどを積極的に食べることで、体内の過剰な水分を尿として排出できます。水分量を調整することで、むくみにくい体質づくりにつながります。

カリウムを多く含む食材は、他にもあります。フルーツなら、バナナやリンゴが良いですし、キノコ類や海藻類にも豊富に含まれています。

カリウムは、体内の塩分を排出する利尿作用がありますが、その際にはカリウム自身も尿として排出されてしまいます。そのため、たまに摂取するのではなく、できれば毎日の食生活の中で積極的に摂取することをおすすめします。

カリウムを多く摂取できる食事なら、洋食よりも和食が良いでしょう。特に、海藻やキノコをふんだんに使った和食の定食などは、カリウムを幅広い食材から摂取できるのでおすすめです。

リンパマッサージをする

5つ目の方法は、リンパマッサージをするという方法です。これは、足のむくみがツラい時にすると即効性があるので、生理前に足がむくみやすくなる人は、ぜひ知っておきたい方法です。

リンパマッサージには、いろいろな方法があります。その中でも足のむくみに効果的なのは、ふくらはぎの背面にあるリンパのツボ、アキレス腱の両側にあるリンパのツボ、そして太ももの付け根前面の中心にあるツボを、指の腹でグリグリと刺激するやり方です。足がむくみやすい人は、リンパ腺が詰まっていることが多いものです。リンパのツボを刺激して詰まりを解消することによって、足に溜まっている余分な水分や老廃物などを、スッキリと体外へ排出できます。

このマッサージは、足が痛いな、むくんでいるな、というときに行っても良いですし、むくんでいない時から習慣として毎日行っても問題ありません。

マッサージや整体でも足のむくみは解消できる?

生理前の足のむくみは、マッサージや整体でも解消できます。マッサージと整体は、似ているようで行う施術内容が大きく異なるため、どちらを選ぶのかは、それぞれの施術内容を理解した上で決めましょう。

マッサージは、主に筋肉の凝りをハンドマッサージでほぐすという施術を行います。筋肉の凝りがほぐれることによって血行が良くなり、体は温かくなりますし、筋肉の凝りが解消することで体が軽くなり、大きなリラックス効果が期待できます。

一方、整体は、骨盤のゆがみやズレなど、筋肉ではなく骨格のズレを矯正するための施術を行います。痛くて我慢できないということはほとんどありませんし、骨格のズレやゆがみを矯正することによって筋肉が凝りづらくなったり、血行不良が改善できます。

生理前の足のむくみは、どちらの方法でも解消することは可能です。しかし、より根本的な解決方法を探すなら、骨格のゆがみやズレによる筋肉の凝り、そして血行不良を改善できる整体の方が良いでしょう。

普段の服装で足のむくみやすさが変わる?

生理前の足のむくみは、普段のファッションや服装によってマイナスの影響を受けている可能性があります。一般的に、体を締め付ける服装は、血行が悪くなるためにむくみやすくなります。例えば、補正下着をつけているとか、ウエストがきつめの服などは、むくみという点ではマイナスです。生理前でむくみやすい時期には、こうした服は控えたほうが良いでしょう。

靴の選び方によっても、足のむくみやすさは変わります。たとえば、ヒールが高い靴とか、足の先が細くなっている靴などは、足の血行が悪くなりやすいものです。足指の血行が悪くなると、足はとてもむくみやすくなってしまうので注意しましょう。もしも職場でヒールを履く必要があるなら、通勤のときにはフラットで快適な靴を選び、職場に行ってからヒールに履き替えるという習慣をつけるのが良いでしょう。

また、足がむくみやすい人は、休憩時間には靴を脱いでマッサージをしたり、リンパのツボを刺激して血行改善に努めることもまた、大きな効果が期待できます。

外出先でもむくみ解消ができる方法

生理前の足のむくみは、朝よりも午後、特に夕方にかけてひどくなる傾向があります。むくみがひどくなると、足がパンパンに張って太くなりますし、靴がきつくて履けないという事態にもなりかねません。しかも、午後や夕方の時間帯には、外出している人が多く、靴を脱いでマッサージをしたくても、なかなかできる環境ではないということも少なくありません。

外出先でさりげなくできて、しかも大きなむくみ解消効果がある方法をぜひ試してみてください。それは、足首のリンパを刺激するという方法です。足には複数のリンパのツボがあり、どこを刺激しても詰まりを解消して血行が改善できます。その中でも、足のむくみに大きく作用するのは、アキレス腱とふくらはぎにあるツボです。リンパ節には過剰な水分や老廃物が溜まりやすいので、ここを指で刺激することで、つまりを解消してむくみもスッキリできます。

外出先でふくらはぎの裏側やアキレス腱の両サイドを指で刺激できる人は、ぜひ実践しましょう。しかし、リンパのツボを指で直接刺激することが難しいなら、足首を良く動かすだけでも、血行を改善することができます。足首を動かす際には、座っている状態で足首をクルクルと回したり、アキレス腱を伸ばすなど、デスクの下や電車に乗っている時にも、誰にも気づかれることなく実践できるのではないでしょうか。

生理前には控えたい食材とは?

生理前のむくみやすい時期には、できるだけ控えたい食材があります。例えば、ガスを発生させる食材です。ブロッコリーや芽キャベツは、ヘルシーで栄養価が高い野菜として人気があります。しかし、ラフィノースと呼ばれる複合糖質が含まれていて、体内で分解される際にはガスが発生します。ガスが発生すると全身の細胞にガスが送られてしまい、むくみが悪化してしまいます。

甘いものも、生理前のむくみやすい時期には控えたほうが良いでしょう。スイーツやスナック菓子には、糖質がたっぷり含まれています。糖質には、自律神経やホルモンのバランスを崩す作用があるため、生理前にはおすすめしません。どうしても間食したいなら、トウモロコシとかアスパラガスなどの野菜を焼いたり、セロリやニンジンの野菜スティックがおすすめです。

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