生理前

なぜ、生理前に足がだるくなる!その原因は?

生理前に足がだるくなる原因とは?

生理前になると、足がだるいと感じたり、足だけではなく腰や体全体がだるくなる人はたくさんいます。その他にも、腰痛や腹痛、イライラなど、生理前になると不快な症状を経験する女性は少なくありません。その中でも、足がだるいという症状はどのような原因で起こるのでしょうか?

血行不良によるむくみ

生理前の足のだるさには、いくつかの原因があります。1つ目は、血行不良によるむくみです。生理前になると、子宮に優先的に血液が送られるため、普段から血行不良の人にとっては、この時期には特に血行不良による影響が顕著に出やすくなります。血行不良になると、体内の血液および水分の循環が悪くなってしまいます。下半身に溜まった水分によって足はむくみやすくなり、だるさを感じるのです。

生理前に足がむくんで痛いと感じたり、足がだるくて動かせないという人はたくさんいます。体内の水分は、重力によって上半身よりも下半身に溜まりやすいものです。特に日中の起きている時間帯だと、少しずつ水分が下半身に溜まってしまいます。そのため、むくみが原因の足のだるさは、朝よりも夕方、午前中よりも午後に感じやすくなるという特徴があります。

また、普段から足がむくみやすい人は、生理前になるとむくみはひどくなりやすい傾向にあります。

月経前症候群(PMS)

2つ目の原因は、月経前症候群(PMS)によるものです。月経前症候群は、女性ホルモンのバランスが崩れてしまうことによって引き起こされる様々な不快な症状で、足のだるさも症状の一つです。女性の体は、月経時から排卵日までには、エストロゲン(卵胞ホルモン)が優勢に分泌されますが、排卵日をきっかけに優勢がプロゲステロン(黄体ホルモン)へと変わります。このプロゲステロンは、ホルモンや自律神経のバランスを崩してしまう作用があるため、生理前には不快な症状が起こりやすくなってしまうのです。

月経前症候群は治療が必要な疾病というわけではありませんし、病院に行かなければ症状が進行するというものでもありません。しかし、足がだるくて日常生活にも支障が出るような場合には、婦人科を受診して相談してみると良いでしょう。

食欲の増加

3つ目の原因は、食欲の増加によるものです。生理前になると、ホルモンの働きによって食欲が旺盛になる人はたくさんいます。自分では意識していなくても、普段よりも食事の量が多くなってしまったり、間食が増えてしまう人も多いでしょう。食欲が増えると、体内には食事からたくさんの栄養成分や水分を摂取することになります。それが、生活の中で下半身に蓄積し、だるさを引き起こしてしまいます。

生理前になると、体重が増えて困るという女性はたくさんいます。理由として考えられるのは、生理前で体内の水分量が増えたことです。しかし食欲が増えて食べ過ぎてしまうという点もまた、原因と考えられています。

ストレス

4つ目の原因は、ストレスによるものです。生理前には、自律神経やホルモンがバランスを崩しやすくなります。そうすると、普段はそれほどストレスを意識していない人でもイライラしやすくなったり、些細なことでも周囲に当たり散らすリスクが高くなってしまいます。普段からストレスを抱えている人にとっては、生理前にはずっとイライラしていてどうしたら良いか分からないというケースも少なくありません。

貧血

5つ目の原因は、貧血です。日本女性は慢性的に貧血気味の人が多いと言われていて、4人に1人は貧血というデータもあります。これは、過度なダイエットや偏った食生活が原因だと考えられています。健康な人でも貧血の人でも、毎月の生理では、たくさんの血液が排出されてしまいます。もともと貧血気味の人にとっては、生理前になると鉄欠乏性の貧血を起こしやすくなってしまうのです。

貧血が起こると、足や体がだるくなります。少ない血液で全身の機能を何とかやりくりしようと体が作用するからです。もしも普段から貧血気味の人が生理前に足のだるさがひどくなるという場合には、貧血が原因かもしれません。

水分の過剰摂取

6つ目の原因は、水分の過剰摂取です。普段から健康や美容のために水分を積極的に摂取している人はたくさんいます。とても健康的な生活習慣ですが、生理前になると、身体が水分をできるだけ多く蓄えようと作用するため、普段からの水分摂取と合わせて過剰な量の水分が体内に入ってきます。体内の水分量が多くなると、下半身へ過剰な水分が溜まり、それが足のだるさやむくみを引き起こしてしまいます。

もしも普段から、積極的に水分を摂取しているという人は、生理前のツラい時期には、利尿作用があるカリウムを含む食材を積極的に食べると良いでしょう。体内に余分な水分を溜めこまないための工夫をするのが得策です。

生理前の足のだるさを解消する方法

生理前だからと言って、仕事を気軽に休める人は、それほど多くはありません。たいていの場合には、足がだるくても自分を奮い立たせて出勤しているのではないでしょうか。しかし、生理前の足のだるさを少しでも軽減できる方法を知っていれば、これからは生理前でもツラさを半減できそうです。

ホルモンバランスを整える

足のだるさを解消するための対処法は、たくさんあります。1つ目は、ホルモンバランスを整えるという点です。ホルモンバランスが崩れることで起こる生理前の不快な症状は、足のだるさだけに関わらず、ホルモンのバランスを整えることによって症状を軽減できたり解消することが可能です。

具体的に何をすれば良いのかという点ですが、まずは規則正しい生活を心がけることから始めましょう。毎日決まった時間に就寝し、決まった時間に食事をとるなど、体内時計を規則正しく整えてあげてください。規則正しい生活を習慣づけることは、ホルモンや自律神経のバランスを整える作用があります。月経前の不快な症状や月経前症候群による症状も、規則正しい生活によって改善できることは少なくありません。

食生活を見直す

2つ目は、食生活を見直すという点です。生理前だけではなく、普段かあら食生活を見直すことで、体が冷えにくく、血行は良くなり、そして足のむくみが起こりづらい体内環境を手に入れることができます。食生活では、体内に水分を溜めやすい塩分は、できるだけ控えることが大切です。コンビニやスーパーのお惣菜、ファストフードを含めた外食などは、栄養成分よりも味を優先した調理をしているため、塩分はかなり多めです。そのため、普段からこうした食生活をしている人だと、どうしても体内の塩分量が多くなり、塩分を薄めようと体が働くために、水分を体内にため込みやすくなってしまいます。食生活を見直す際には、食事は自炊を心がけ、塩分少なめの調理がおすすめです。

生理前の足のだるさを解消できるレシピの中でも、簡単に作れて美味しいものを作るなら、野菜スープはいかがでしょうか。野菜スープには、ニンジンや大根、ゴボウや玉ねぎなどの野菜をたっぷり入れましょう。利尿作用のあるカリウムを積極的に摂取できます。また、野菜スープをアツアツの状態で飲めば、体を温めて血行を良くする効果も期待できます。それに、野菜には食物繊維がたっぷり含まれていて、内臓の働きを活性化することができます。内臓の働きが活性化されると基礎代謝が上がり、体が冷えにくくなります。

運動をする

3つ目は、運動をするという方法です。運動が嫌いな人にとっては、生理前の気分がすぐれない時期に大嫌いな運動をすることは、考えるだけでもストレスがマックスになってしまうかもしれません。しかし、運動と言ってもその種類はいろいろありますし、屋内で簡単にできるものもたくさんあります。そのため、生理前の運動は、できるだけ自分にとって楽しく続けられるものを選ぶと良いでしょう。

生理前は、血行不良が起こりやすいものです。だるいからと言ってダラダラしていると、血行不良は一向に改善されません。少しでも体を動かすことで血行を良くすると、体がポカポカして温かくなります。それに、血行が良くなることで自律神経やホルモンのバランスも改善できます。

それでは、運動が嫌いな人はどんな運動をしたらよいのでしょうか。時間があるなら、ウォーキングをしても良いですし、時間がない人や仕事の後にウォーキングをする体力も気力もない人なら、お風呂上りに軽くストレッチをするだけでもOKです。また、椅子に座っている状態で両手をあげて、上半身を大きく伸ばすストレッチでも、血行を良くするという目的を果たすことはできます。座っている状態でアキレス腱を伸ばすという簡単な動作でも、それなりの効果が期待できるのです。

もちろん、ヨガやピラティスをしても良いですし、スポーツジムに行って筋トレをするのもおすすめです。全身を動かしてスッキリするなら、ラジオ体操という方法も人気があります。

整体やマッサージを受ける

4つ目は、整体やマッサージを受けるという方法です。整体では、骨盤などの骨格のゆがみやずれを矯正でき、マッサージでは筋肉の凝りをほぐすことができます。どちらも、血行を促進する作用があり、生理前の不快な症状に対しても効果があります。整体とマッサージ、どちらが良いかという点ですが、整体では骨格のゆがみを矯正することで、血行不良による筋肉の凝りなどにも対応できます。一方、マッサージは筋肉の凝りをほぐすことはできても、骨格の矯正という根本的な部分までは矯正できません。そう考えると、整体の方がオススメです。

生理前の足のだるさ、何もしないとどうなる?

生理前に足がだるくなると、できれば何もしたくないという気持ちになる人は多いものです。もちろん、体がツラくて動きたくない時に、鞭打って無理にエクササイズをするのは、精神的にキツイかもしれません。気分が全く乗らずに何もしたくない時には、何もしないと決めてソファでダラダラ過ごすのも、悪くない対処法かもしれません。

毎月やってくる生理では、体内の毒素や老廃物を生理として排出するデトックスが行われています。また、古い血液を排出するリセット作用もあります。そう考えると、生理が来るたびに女性の体内はスッキリと一新できると言っても過言ではないかもしれません。

もしも生理前の足のだるさがツラくて何もしたくないのなら、あえて無理にやりたくないことをする必要はないでしょう。ただしその場合には、体をしっかり休めるために、睡眠時間をたっぷりと確保することをおすすめします。早めに布団に入り、布団の中で読書など趣味の時間に費やしても良いですが、できれば夜10時ぐらいまでには就寝できるように工夫してみてください。質の良い睡眠をたっぷり取ることによって、ホルモンや自律神経のバランスが改善でき、足のむくみもリセットできます。

足のだるさがどうしてもツラい時の対処法

生理前の足のだるさがツラくて我慢できないという場合には、病院を受診するという方法も一案です。受診するのは婦人科で、具体的にいつごろからどんな症状が何日ぐらい続くのかという点を医師に相談すれば、的確なアドバイスをもらえます。また、足のだるさを改善するために、低用量ピルを処方してもらうこともできます。低用量ピルは、ホルモンのバランスを整えることによって、生理前のツラい不快な症状を軽減できる作用があります。足のだるさにも効果が期待できるので、日常生活に影響が出るほどツラい人は、試してみると良いでしょう。

ただし、低用量ピルは、足がだるい時だけに服用するものではありません。毎日続けて服用するタイプの医薬品です。また、ピルを服用している期間は妊娠しないという点もまた、理解しておきましょう。

足のだるさに効果的なサプリはある?

足のだるさという一つの症状だけをピンポイントに解消できるサプリを見つけることは難しいものです。しかし、月経前症候群で悩んでいる人や、生理前の不快な症状を全般的に改善できるレディース向けのサプリメントなら、ネットショップで販売されています。こうしたサプリメントには、血行を改善できる成分や体を温める成分、利尿作用がある成分など、生理前に必要な栄養成分を効率的に摂取できる工夫がされています。しかも、サプリメントなら医師の処方箋は必要ありませんし、医薬品ではないので長期間服用しても安心です。それに、食生活に関係なく必要な成分を確実に摂取できるという点では、大きなメリットと言えるでしょう。

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