骨盤は、寛骨と仙骨そして仙骨の下にある尾骨から構成されています。
寛骨は坐骨と腸骨、恥骨の3つの部分から構成されていて、大腿骨は寛骨臼と呼ばれる坐骨と腸骨、恥骨の3つの結合部分に着いています。
脚を上手に動かして3つの結合部分から弱い力を加えることで骨盤にアプローチすることができ、骨盤の歪み解消に繋がります。
●お尻が垂れてきたら
お尻が垂れてきたり、お尻が大きくなってしまったという人は、運動不足や間違った食事内容も関係していると考えられますが、骨盤が開いている可能性がかなり高いと考えられます。
骨盤腔が狭まってしまうと、下の坐骨が開いてきます。
引き締まったお尻は、腸骨と坐骨が逆三角形になっています。
しかし、骨盤腔が狭くなり、坐骨が開いていると、限りなく正方形に近いお尻になってしまうのです。
そうなると、ウエストのくびれが見当たらない状態にもなります。
●骨盤が歪むと股関節の付き方も変わってくる
腸骨は、受け皿になっている部分の一部でもありますので、腸骨の位置が変わると股関節の付き方も変わってきます。
お尻の筋肉は、股関節とお尻の間に付きますので、どんどんお肉が出っ張って付いてしまいます。
そして、腸骨が後ろに傾くことで、腰椎が真っ直ぐになって、お尻の肉が垂れてしまうのです。
●産後の骨盤の開き
女性の体は、出産時にリラキシンというホルモンを分泌し、関節を緩めることで陣痛を和らげています。
産後は、リラキシンの分泌量が抑えられて、開いていた骨盤が徐々に戻ろうとします。
その時期にしっかり骨盤の歪みや、首や背骨など全身の歪みを修正することで、筋肉のバランスが良くなって尚且つ、悪い癖も取れていきます。
●産後の腰痛
産後の腰痛は人によって様々です。
仙骨は、前後に歪むことがあります。
妊娠中は、お腹が突き出た状態になって、反り腰になることが多くなります。
反り腰になると、仙骨が前に傾いて出っ張ってきます。
そうなると、出っ張りができて痛くなります。
そのため産後も、寝た時に出っ張った部分が床に当たって痛みを感じるのです。
●立ったり座ったりしただけで痛くなる
仙骨と腸骨の合わせ目の部分が、ぐっと強く動かされるような力が加わることによって、関節に過剰な負荷がかかり、炎症となって残ってしまいます。
なので、妊娠・出産に関係なく、転んで尻もちをついたりして、大きな力をかけてしまうことでも仙骨や腰全体が痛くなることがあります。
頭の骨と尾骨は、繋がっていますので、頭痛がする場合があります。
骨盤の歪みを整えると同時に、頭の骨の歪みも取ってもらうと、頭痛が治ってしまう場合があります。
全身の歪みを整えなければ、根本的な解決になりませんので、定期的な整体で体の歪みを調整してもらいましょう。