ペインケア

過敏性腸症候群とハーブについて

大切な場面でお腹が張って痛むことはよくありますが、続くとつらいですよね。今回は過敏性腸症候群について調べてみました。

1.過敏性腸症候群とは

病院で検査をしても異常が無いのに、便秘や下痢が慢性的に続く状態を過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome 略して IBS)と言います。医学的な定義としては、

平均すると、直近3ヶ月間に最低でも週に1日は以下の3つのうち2つ以上を伴う再発性の腹痛があること。

  • 排便に関連する
  • 排便の頻度の変化に関連する
  • 便の外観の形状の変化に関連する

6ヶ月以上前から症状があり、最近3ヶ月間はこのような症状が続いている場合に「過敏性腸症候群」と診断されます(Rome IV 診断基準)。

普通の病院の胃腸科や消化器外科で一般的な検査を受けても病気が見つからないことがまず大前提で、その上で、

腹痛に伴って、

  • トイレに行くと痛みが軽くなる(または重くなる)
  • トイレに行く回数が普段より増える(減る)
  • 下痢(便秘)をする

このようなことが同時に2つ以上起こる日が週に1日以上あり、それが3ヶ月以上続いている場合に当てはまります。便秘だけ、下痢だけという方も多いのですが、便秘と下痢を交互に繰り返すような場合も当てはまります。

1.1.過敏性腸症候群かも知れないと思ったら

普通の病院における一般的な検査とは、十万人に数人しか罹患しないような特殊な難病はひとまず除外します。癌やポリープなどの新生物や、クローン病や潰瘍性大腸炎等の炎症性の病気、甲状腺や糖尿病等の内分泌の病気、赤痢やノロウイルス等の感染症などを除外する、程度の意味です。また、牛乳(酒)を飲んだら下痢をする、小麦を食べたら下痢をする、等のアレルギーに依るものや、寝冷え等も除きます。

ですので、このような便秘や下痢の症状が続く場合は、まずは1度、近くの病院で検査を受けるようにしてみてください。

私も一時期、このような「過敏性腸症候群」のような症状が出ていたのですが、病院に行って検査をしたところ、大腸にポリープがありました。内視鏡でポリープを取って貰ったところ今のところ落ち着いています。

また、この病気は腸管の蠕動運動に問題が生じますので、痔も関係があるようです。痔があると腸管が過剰に運動したり、あまり動かなくなったりするようです。私はポリープとともに、痔も切除して貰いました。痔のほうがメインだったのですが、ついでに検査をしてもらったらポリープも見つかりました。と言うか、痔もポリープです。20年近く痔には苦労しました。

いずれにしても1度は病院で検査を受けられることをお勧めします。

1.2.Rome IV 診断基準とは

ちなみに、Rome IV 診断基準の名前の由来となっている Rome とは、あのイタリアの首都「ローマ」のことで、たまたまローマで開催された国際学会を発端に診断基準が統一されたためです。現在の診断基準はその4代目に当たります。それ以上の意味は持ちません。

1.3.過敏性腸症候群になりやすい人

調査の対象や方法にも依るのですが、先進国では10~15%の人にこの症状があると考えられています。女性は男性の2倍の頻度で起こり、通常は45歳以下で発症することが多いようです。若ければ若いほど頻度が高くなり、年齢を重ねるに連れて落ち着いて来る場合も多いようです。

2.過敏性腸症候群の治療について

病院で検査を受けて、過敏性腸症候群と診断されると、概ねこのような順序で治療が進められるようです。

2.1.食事指導・生活習慣の改善

まずは便秘や下痢そのものについて治療します。

  • 腸内環境を整える(ビフィズス菌や乳酸菌・食物繊維)
  • 下痢止めや便秘薬

2.2.自律神経へのアプローチ

腸を管理している神経系へアプローチします。

  • ストレス緩和
  • 運動療法
  • 抗うつ薬、抗不安薬

2.3.心理療法

腸管そのものにも自律神経系にも問題が無い場合は、心理療法を行います。

  • リラクセーション法
  • 催眠療法
  • 認知行動療法

3.効果があると考えられているもの

必ずしも科学的に立証されているわけではありませんが、以下のようなものが効果があるのでは無いか、と考えられています。

  • ビタミンD
  • 食物繊維
  • トークセラピー
  • 抗うつ薬
  • ハーブ療法

人と会話を楽しんだり、腸内環境を整えることも大切ですが、ここではハーブに着目してみます。

4.ハーブとは何か

ハーブとは、特徴的な香りがする植物です。料理に香りを付けたり、香りを嗅ぐことで心を鎮めたり、奮い立たせたりする作用がある有用植物とされています。

4.1.ミント

ミントはシソ科ハッカ属の植物の総称です。シソ科の植物にはミントのほか、バジル、ローズマリー、ラベンダー、タイム等の多くのハーブが含まれます。もちろんシソもシソ科の植物です。

ハッカ(薄荷)はミントの和名です。「酒」と言うと世界中に数ある酒の種類の中で特に日本酒のみを指す場合があるように、「薄荷」と言うと数あるミントの種類の中でも特にニホンハッカを限定して指す場合もありますが、ハッカ=ミントと捉えて問題ないと思います。

ミント族の植物は繁殖力旺盛で、畑に植えると空いてる場所にどんどん繁殖して行って始末に困る場合があります。多くの種は多年草で、何年にも渡って枯れずに生え続けるので一度蔓延るとかなり難儀します。庭に植えると本当に大変で、そのへんの雑草より生命力が強いとされています。庭をハーブ園にする気でなければ庭には植えないほうが良いと私は思っています。

変種ができやすいため、ミント族には600種を超える種があるとされていますが、大きく分けるとペパーミント系とスペアミント系に分類されます。

4.2.ペパーミント

ペパーミントは和名ではコショウハッカ、またはセイヨウハッカと呼ばれています。

ヨーロッパでは古代ギリシャ・ローマ時代には既に利用されていて、お風呂に入れたり、飲食物の香り付けとして使われています。

ペパーミント系は香りが強く、スペアミント系はそれに比べて香りは弱めですが、甘い香りに特徴があります。ペパーミント系はメントールの含有量が多いのが特徴です。

5.過敏性腸症候群と診断されたらどのように過ごしたら良いか

まずはストレスを溜めないことが大切です。しかしこの「碌でも無い、素晴らしき世界」で生きている現代人ですので、そうも言っていられないと思います。

病院で検査を受けて、過敏性腸症候群と診断された場合は、まずは主治医の指示に従ってください。その上で、腸内環境を整える、適度な運動をする、リラクセーションや催眠療法を利用する、等も取り入れてはいかがでしょうか。

ペパーミントには、胃腸の調子を整えたり、イライラや緊張を和らげる働きがあります。ハーブティーやサプリなどを普段の生活に取り入れることもお勧めします。

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