下痢

毎朝続く下痢、その原因は?治すには?食事・生活編2

毎朝続く下痢は生活を見直して

朝下痢を起こしやすいという人は意外と多いですが、それが毎日続く場合にはきちんと改善の努力を行っていくべきでしょう。下痢は水分はもちろん、体力を奪うため身体にとって良いことではありませんし、腸にも負担がかかります。

また何よりも毎朝それが続くとなれば、健康に支障も出てきます。放っておいて良いことは何一つありませんし、場合によっては下痢が身体からの何らかのサインであることも考えられますから甘く考えてはいけないのです。

生活を見直し改善を図っていくことはもちろん、必要であれば医療機関を受診してきちんとした治療を行うことも必要です。

下痢が毎朝続く場合ストレスが原因であることも多い

毎朝日常的に下痢をしてしまうという人の場合、その原因がストレスである可能性が高いです。ストレスによる習慣的な下痢は過敏性腸症候群と言い、強いストレスによって腸が過敏になり下痢を引き起こしてしまう症状です。学校や仕事、人間関係などに強いストレスを感じているとなりやすく、朝憂鬱な気分になって学校や会社に行きたくなくなるといった気持ちに襲われるような人は、過敏性腸症候群によって下痢が引き起こされていることが考えられます。

この場合の改善方法は、ストレスとなっている原因を解消することが非常に重要です。人間関係や勉強、仕事などストレスを引き起こしている原因を取り除く、距離を取るといったことで少しでも精神的負担がかからないよう努めていく必要があります。

環境を変えることが一番ですが、難しい場合には少しでもストレスを感じなくて済むよう気にしないように心がけるといったことも大切になります。カウンセリングを受けて話を聞いてもらい、アドバイスを受けたり、また整腸剤や止痢剤などを処方してもらって下痢を抑えるといった治療なども受けるといいでしょう。

毎朝の下痢そのものがストレスとなることも少なくありませんから、内服薬によって腸の調子を整えていくことも非常に重要です。

ストレスが原因で毎朝下痢を引き起こしてしまうような人の場合、精神的に負っているダメージというのも相当大きく、これを放置していくとパニック障害などを併せて発症してしまうケースもありますから気を付けましょう。

ストレスによる過敏性腸症候群で下痢を引き起こす人は、内向的で自己主張が苦手、周囲に気を遣いすぎるといった傾向にあり、ストレスを溜めやすいケースが多いです。毎朝の下痢はいわば身体からのサインとも取れますから、ストレスが溜まっているとはいえ、たかが下痢などと甘く考えてしまわず、きちんと身体を向き合って心身の健康に努めていかなければなりません。

睡眠不足や偏った食事など生活習慣が原因であることも

毎朝下痢をしてしまう人の場合、単純に身体が疲れて腸の働きが弱っているということも考えられます。健康な身体を作り上げていくためには規則正しい生活習慣が大切ですが、これは腸の働きにおいても同じことが言えます。睡眠不足や食生活が偏ったりしていれば、腸も疲れやストレスが溜まり正常に働くのは困難です。充分な睡眠による疲労回復、栄養バランスの取れた食事による腸内環境の正常化に励むだけでも腸の状態はぐっと改善されていきますから、生活習慣の乱れに覚えがある人は意識して改善を図っていきましょう。

睡眠不足が思い当たる人は、単純に寝る時間をしっかり確保し、次の日に疲れを持ち越さないよう身体を休めるようにしてください。夜更かしをしないといったことはもちろんですが、できるだけ0時前にたくさん睡眠時間を取れるようにしていきましょう。0時前の睡眠は、体力を大幅に回復してくれるため、忙しい人も夜はできるだけ早めに寝るようにし、早寝早起きをし、夜では無く朝に積極的に活動することをおすすめします。

食生活に関しては、栄養バランスが取れた食事を心がけることはもちろん、刺激物や脂っこい食べ物を控えるといったことも大切です。刺激物は腸を刺激し下痢を引き起こしやすくしますし、脂っこい食べ物は腸内の悪玉菌の餌となり、腸内環境を悪化、腸の働きを衰えさせてしまうことになるので、毎朝下痢をするという人はできるだけ控えなければなりません。唐辛子をたっぷりかけたり毎日ラーメンを食べるといったような食生活を送っている人は、日常的に腸に大きな負担をかけてしまっていますから、きちんと自覚して改めていけるようにしましょう。

また玄米、海藻類、カフェインを多く含む飲み物は下痢を引き起こしやすいことから、特に毎朝下痢をしてしまうという人はできるだけ朝食に取り入れないようにしてください。さつまいもや豆類など腸内で発酵しやすい食品も下痢を招く誘因となりやすいため、朝は控えた方が賢明です。

胃腸が弱い人の場合、単に合わない食品を取るだけでも下痢を起こしてしまうので、食べ物と胃腸の相性についても見直していく必要があります。食べるとお腹がゴロゴロするものはできるだけ控えるようにしてください。特に牛乳はお腹をくだしやすい人が多いですが、どうしても飲みたい場合にはホットで少量を飲むようにしたり、できるだけ下さずに済む商品を見極めるなどしていきましょう。

一言に牛乳と言ってもそれぞれの製品で微妙に成分は違い、中には胃腸との相性がよく普通に飲んでも全く下さない、逆に少し飲んだだけでも下してしまうというようなものがあるので、できるだけ安心して飲めるものを選びましょう。

下痢をしにくい強い腸を作る

下痢をしやすい人は、生まれ持った体質だから仕方ないと考えている人もいるかもしれませんが、日頃から健やかな腸を育てていけるよう取り組んでいけば下痢を起こしにくい腸を手に入れることができます。下痢をしやすい人は単に腸の働きが衰えている、弱っていることも多いため、体質と諦めてしまうのではなく日々改善を図り健やかな腸を手に入れる努力をすることが大切です。

強い腸を作るためには、腸内環境を整えることがまず大切になってきます。日頃から脂質や糖質の多い食事、例えば毎日ラーメンを食べているというような人は腸内が悪玉菌に支配されがちで、腸内環境が乱れていることが考えられます。腸内が悪玉菌に支配されれば腸の働きは衰え、ちょっとした刺激にも弱くなり、すぐに下痢を引き起こしやすいです。

改善していくためには善玉菌である乳酸菌をヨーグルトや乳酸菌飲料、サプリメントなどで積極的に摂取し、腸内を善玉菌優位な状態に導いていけるようにしてください。乳酸菌は腸に住み着く菌では無く、排泄と一緒に体外に排出されてしまうものであるため、毎日継続して摂取することが必要です。毎日乳酸菌の入ったヨーグルトや乳酸菌飲料を摂取したり、納豆などの乳酸菌が豊富な発酵食品を食事に取り入れていけるようにしましょう。

また、乳酸菌をはじめとした善玉菌の餌となる食物繊維やオリゴ糖などを一緒に摂取するようにすると、相乗効果でより腸内に善玉菌を増やしやすくなります。腸内環境は何を食べるかによって大きく左右されますから、善玉菌が増え悪玉菌が少ない腸内環境を維持できる食事をとっていきましょう。

強い腸を作っていくためには運動も大切です。身体をまったく動かさないという人の場合、腸の働きも鈍ってしまい、そのために下痢を引き起こしやすくなっている可能性も高いです。運動をして身体を動かすことによって腸は適度に刺激され、働きも活発になります。激しい運動をする必要は無く、ストレッチやウォーキングなどを毎日30分心がけるだけでも充分変化を期待できますから、毎日の習慣として取り組んでみましょう。

腸本来の働きをきちんと取り戻すことができれば、少しのストレスや刺激で下痢を起こすことは無くなり、毎日朝悩まされるというような心配もしなくて済むようになりますよ。

下痢に悩んでいる時はどんなものを食べたらいい?

お腹を下してしまいやすい人が一番悩むのは、やはり食事です。下痢を起こしてしまうことを考えると、怖くて何も食べられなくなってしまうということはよくあり、それが毎朝となると朝食も安心して摂ることができません。下痢が怖くて食事を取るのが不安という人は、朝食をできるだけ消化に良いものに変えることをおすすめします。

バナナや擦ったリンゴ、ヨーグルトなどは消化吸収が良いため、食べて下してしまうというような心配はほとんどありません。また、よく煮たうどんやおかゆなども胃腸を刺激することなく素早く消化吸収されるため、朝でも安心して食べられます。逆に脂っこいもの、辛いものなどはいたずらに腸を刺激し下痢を招きますから、朝食に摂るのは禁物です。

下痢をしないためには食べないのが一番と朝食を避けてしまう人もいるかもしれませんが、朝食は一日の基礎となる栄養であり、力を呼び起こすものですので、抜いてしまうとその日のスタートを元気よく切ることができません。一日の効率をガクンと下げることになり、充分なパフォーマンスを発揮することも困難となりますから、きちんと取らなければなりません。

重い食事をがっつり食べなければならないということはありませんので、身体を目覚めさせ胃腸をほどよく活発にさせる朝食は必ずとるようにしてください。

お腹を冷やさないようにしよう

腸は身体が冷えると働きが活発になるため、毎朝下痢を起こしてしまうような人の場合、お腹を冷やすことで下痢を誘発してしまうことにもなります。そのためお腹はできるだけ冷やさず温めるようにし、寒い秋冬は腹巻などをして対策を取ることも必要です。白湯などの温かい飲み物をコップ一杯飲み、胃腸を直接温めるというのも効果的です。普段から飲み物はできるだけ温かいものもしくは常温にし、冷たいものを飲んで腸を冷やさないというような心がけも行うようにしましょう。

下痢と便秘が交互にくる場合は病院を受診して

ほぼ毎日下痢が続くものの合間に便秘を挟むという人の場合、胃腸がかなり弱ってしまっていることが考えられます。ストレスや自律神経の乱れによって少しの刺激でも腸が過敏に反応してしまっている状態と言え、そうなってしまうと自ら日常生活を見直し、改善するだけでは良くならないことも多いのです。もしお腹の調子が下痢と便秘の両極端となってしまったような場合には、迷わず病院にかかって早めに医師に診てもらうようにしましょう。

整腸剤などを処方してもらうことで薬で腸の働きをコントロールし、より早い改善を見込めることはもちろん、検査などによっては病気を早期発見してもらえることもあります。消化器系の病気は早期発見、早期治療がとても重要になってきますから、弱った胃腸を放っておいてボロボロにしてしまうようなことの無いよう、身体をいたわってあげることが大切です。

また、大きな病気で無かった場合も、症状や生活習慣などを細かく相談し、どういったことに気を付けていけばいいかアドバイスを受けるようにしてください。自己診断で改善を図るよりも、ずっと有意義に自分の身体を向き合っていけるようになるでしょう。

まとめ

基本は生活習慣を見直すようにし、ストレスを溜めないように気を付ける
毎朝の下痢に悩まされるという人は、生活習慣やストレスに大きな問題があることが考えられるため、まずは自分の日々の生活とストレスにしっかり向き合っていくようにしましょう。可能であればストレスの原因となっている問題を解決し、それが難しい場合はできるだけ気にしない、気を遣いすぎないといった形でストレスと付き合っていけるようにしてください。

また、ストレスはできるだけ溜めないようにし、好きなことをしたり、人に話を聞いてもらったりして解消していくことが大切です。必要であればクリニックなどを利用してカウンセリングを受けるようにしましょう。

食生活や睡眠といった生活習慣が乱れていると、腸の働きも衰え弱まってしまい、ちょっとした刺激でお腹を下しやすくなります。毎朝下痢をするという人の場合、生活習慣もかなり乱れていることが想像できますから、栄養バランスのとれた食事、充分な睡眠、適度な運動を心がけて健康的な生活を送れるように努力してください。お腹を冷やさない、腸内環境を整えるといったことにまで気を配っていくと、次第に腸の調子も改善されていくでしょう。

「過敏性腸症候群」改善サプリ

-下痢

Copyright© トトノウ , 2025 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.